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第44回構造有機化学若手の会 夏の学校

演題
特別講演
本年度は以下の先生方にお願いしております。


伊藤 肇 先生 (北大院工)
講演題目:アリール金イソシアニド錯体の固体構造と発光特性

要旨:アリール金イソシアニド錯体は、強いフォトルミネッセンスを示す。その発光特性は結晶構造に大きく依存するため、 メカノクロミズムやソルバトクロミズムなどの固体構造の変化に起因した興味深い現象が観察される。
本講演では、最近新たに合成した錯体の性質について述べる。



池田 浩 先生 (阪府大院工)
講演題目:有機ラジカルカチオンから生まれる新しい化学現象
〜熱ルミネッセンス,有機ラジカルEL,一電子σ結合を例に〜

要旨:有機化合物の一電子移動で生ずるラジカルイオンは,文字通りラジカル性とイオン性をもつ不思議な化学種である.講演では,特に有機ラジカルカチオンに注目して,熱ルミネッセンス現象,その応用の有機ラジカルEL,そして一電子σ結合の直接観測の例を紹介する.また,その他のテーマも含めて,昨年始まったばかりの当研究室の紹介も行う.



津幡 義昭 先生 (住友化学株式会社筑波開発研究所)
講演題目:高分子有機EL材料の開発

要旨:有機EL(electro luminescence)ディスプレイは、現在のディスプレイの主力である液晶ディスプレイ(LCD)に代わる次世代のディスプレイとして注目を集めている。有機ELディスプレイの特徴は、LCDがバックライトを光源として用いている透過型ディスプレイであるのに対し、自発光型であることから高コントラストかつ広視野角であり、かつ、応答速度が速く、極めて高画質な表示が可能なことである。また、応答速度が速いことは、最近注目を集めている3次元テレビに最適なディスプレイであるとも言われている。
 現在は、携帯電話やスマートフォンなど中小型ディスプレイを中心に実用化が進んでいるが、今後、有機ELがディスプレイの主力となっていくためには、低消費電力の大型ディスプレイを低コストで製造する必要がある。住友化学では、この課題を克服するために、共役系高分子を用いた発光材料の開発を行っている。本発表では、高分子発光材料について概観するとともに、住友化学における最近の研究成果を元にした発光材料の現状と将来展望について報告する。



阿部 肇 先生 (富山大院薬)
講演題目:水素結合性エチニルピリジン分子とその糖認識作用

要旨:当研究室で行ってきた、ピリジン環の2,6-位をアセチレン結合を介して多数連ねた「エチニルピリジンオリゴマー・ポリマー」の開発について紹介する。鎖状のエチニルピリジンポリマーは、糖質と多点で水素結合を作りながららせん型の会合体を形成する。このとき糖質のキラリティに応じてらせんに偏りが生じることで特徴的な円二色性をあらわす。



山口 潤一郎 先生 (名大院理)
講演題目:標的指向型芳香環直接連結反応の開発と展開
要旨:我々は特定の生物活性物質群を理想的かつ直接的な合成法を実現しうるC-H結合直接連結反応の開発、短工程合成、ケミカルバイオロジー研究を行うといった標的指向型の合成研究を行なっている。既に、多種多様なヘテロ芳香環に対する芳香環直接アリール化反応を開発し、数種類のヘテロビアリール骨格を有する複雑天然物を含む生物活性物質の迅速合成を達成することができた。本講演ではその詳細を紹介する。一方で、自分の研究ライフよりも長い化学サイトChem-Station代表として、運営詳細および今後の展望もお話したい。


 



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